2017/12/08

セルフ・ライナーノート:Coup d'État (all about paradise)

Coup d'État / all about paradise

戦闘態勢 やってみやしゃんせ
揺らせ 来・来・来
幻想抱いて ハッとすりゃ来世
つかめ 来・来・来

濁っちゃったよ
あぁ 息を吐いて吸っていたい
忘れちゃってもう
どうでもよくなって行くのでしょう

いつになっても
あなたの仰せの通り
気づいちゃったの
取り返しのつかないくらい

革命前夜の時代
鳴らして my spirit
穴をあけてちょうだい
今しかないんだ

運命なんて 覆す大波(ビッグウェーヴ)
起こせ 来・来・来
厭世観で 埋め尽くす人生
棄てて 来・来・来

すぐそこにある時代
だけど届かない
手を伸ばしてちょうだい
欲しがるならば

戦闘態勢 やってみやしゃんせ
揺らせ 来・来・来
幻想抱いて ハッとすりゃ来世
つかめ 来・来・来

運命なんて 覆す大波(ビッグウェーヴ)
起こせ 来・来・来
厭世観で 埋め尽くす人生
棄てて 来・来・来

-----

意志をもって生きることはとても面倒くさいことだ。
気がつくとわたしたちは、周りに文句をつけながら、
目の前の日々を終わらせることしかしなくなる。

社会は少しずつではあるけれども、確実に、
生き方を個人に大きく委ねるように変化してきている。
会社は終身雇用で未来を保障してくれる存在ではなくなったし、
女性にとって結婚や出産は選んでするべきものになりつつある。

だけど、実際そのなかに生きる人の多くはまだ
大きな"流れ"に身をまかせて生きているように思う。
もちろん身をまかせて生きることそれ自体は悪いことではない。
ただそれを無邪気に・無防備にやってしまうと、
まかせているはずの"流れ"がふと変わった瞬間や
その"流れ"に自分が乗れていないと感じた瞬間に、
「何をやっているんだろう」という虚しさに支配されてしまう。

わたしは、これからさらに人の生き方の多様化が進み、
自分で生き方を自由に決めていける、逆にいえば、
嫌でも自分の生き方を自分の意志で選ばなくてはいけないような
社会の制度と文化が整っていくんじゃないかと踏んでいる。
"流れ"に完全に身をまかせることのできない、
主体的な選択を求められる時代がくる。
だけど、それはもう少し先のことになるだろうとも思う。

現時点では、まだまだ"流れ"が大きな力を持っている。
だから、もし何かいまの自分の状況を変えたいと思っても、
これまで築いてきた関係や手に入れたものを手放すこと、
挫折したり批判を浴びたりして自尊心が傷ついてしまうことを恐れ
"流れ"のなかから抜け出せない人が大勢いると思う。
わたしもつねに、そのなかのひとりだ。

この曲は、それでも意志をもって新しい未来を掴みにいくという決意。
その過程ではたくさんの苦痛を味わって
心がボロボロにやられてしまうこともあるかもしれないけれど、
自分自身を革新していくためにクーデターを起こしつづけたい。
人生が虚しさに苛まれて終わることのないように。


0 件のコメント:

コメントを投稿